2016年3月4日金曜日

管理会計ってホントに会計学?

Management Accounting Research の最新号に載っていた論文を読んでいたのですが,最後の謝辞のところで“the 27th EAA Doctoral Colloquium, Siena"というくだりがでてきて「ん?」と。

ピンとくる人にはピンとくるでしょうが,EAA(European Accounting Assosiation)には博士課程学生用のセッションがあります。
つまり謝辞にこのくだりが出てくるということは,この論文は著者の誰かがこの博士課程学生セッションで発表していた研究,すなわち学生のときにしていた研究が基になっていることを意味するわけです。

それでちょい調べたところ,この論文は主著者の Ludwig Voußem の博論がベースになった研究っぽいことが判明。

「すげー!すげー!博論を一発で管理会計のトップジャーナルに載せてるよ!すげー!すげー!かっけー!!!」

…ってな感じで軽く感動しつつ,もう少し見てみると,共著者のひとり Utz Schäffer の弟子であることが判明。

さてこの Voußem と Schäffer が所属しているのは WHU Otto Beisheim School of Management という学校ですが,ここの管理会計分野には Utz Schäffer と Jürgen Weber という2人の教授が在籍しています。
そしてさらに細かくいうと,この両名は"Finance and Accounting Group"ではなく"Management Group"の所属となっています。
https://www.whu.edu/en/faculty-research/management-group/

日本の大学だと,経営学部とか商学部といったところに「会計学分野」というのがあって,そこに財務会計,監査,管理会計が紐づいていて,各教授が所属しているのが一般的(のはず)。

一方このドイツの学校… Weber も世界レベルの研究者と言っていい人だと思うのですが,ここでは管理会計はむしろHRや組織論と同じく Management の領域にあるとされ,財務会計など Accounting とは異なるところにカテゴライズされています。

これはあくまで一例ですが,ドイツのトップ校(…じゃないかな?)でこういうカテゴライズをされているというのは,管理会計クラスタとしては覚えておいてもいいのかなーと。

会計学という大きな括りに管理会計が入っているのは一概に悪いことだとは思いませんが,WHUのような括りも,いま実際にMARなんかで行われている管理会計研究の内容からすると妥当だし,直感的に伝わりやすいんじゃないかな?と思ったりしました。

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