2016年2月27日土曜日

シャープの件について

研究の息抜きに書いてみます。10分以内,と決めて笑

※初めに断わっておきますが以下は私個人の見解であり企業を擁護したり批判したりするものではありません。また特定の事実を断ずるものでもありません。

あと「偶発債務」って言われてますが,これ英語だと contingent liabilities で,確かに contingent を「偶発」って訳すのは辞書的には間違ってないんですが,言葉の意味内容とかからすると「不確定債務」とか「将来可能性債務」(くどいけど)とかの方が近いと思います。言葉の意味は日経新聞に載ってるのでそっちを見てね。

さて今回報道されている内容,即ち「24日にシャープから鴻海に偶発債務に関する書類が渡され,それを初めて見た鴻海が急いでそれを調査し,買収の手続きがストップしている」ということを,事実だと仮定しましょう。仮定ですよ。

そうだとすると,以下2点の大きな疑問が浮上してきます。


【疑問①】シャープはなぜこんな重要な情報を今まで隠していたのか?

ちょっと学問的にいうとエージェント=プリンシパル関係という言い方ができますが,要するに親会社と子会社の関係となる者で,情報の非対称性があまりに大きかった,という事になります。こうなると相手が信頼できないわけで,いろいろ不条理なことが起きるわけです。コストもかかるだろうし。

シャープの大前提の立場としては「鴻海に買収してもらう」ということがあるわけです。仮にそうだとすれば,このような買収成立直前というタイミングで,わざわざ買収の大きな障害になる情報を出すのでしょうか?先出しするか,あるいは買収成立まで隠し通す,というのなら好悪はべつにして理解できますが,あまりにタイミングがおかしいのではないでしょうか。


【疑問②】鴻海のデューデリはどうなっていたのか?

企業買収をする場合,まずデュー・デリジェンス(以下デューデリ)という資産調査というか色んな見積もりというか,そういうのをまず真っ先にやるわけです。これは常識。

そして鴻海によるシャープの買収話って,昨日今日というかここ数ヶ月どころでもなく,年単位で出ていた話ですよね?間違いなくデューデリガッツリやった上で,産業革新機構を上回る相当な買収金額を提示しているわけです。鴻海にとっても,小さな投資じゃないんですから。
そういう状況を考えると,この記事みたいに鴻海のデューデリどうなってんやねん,となるわけです。
http://www.huffingtonpost.jp/…/foxconn-sharp-ma_b_9322734.h…

個人的には,鴻海がそんな杜撰なデューデリをしていたとは到底考え難いと思います。これは勿論推測ですが。


さて,以上のように「報道が事実」と仮定した場合,この2つの非常に不自然な点が浮かび上がってきます。

もう一つ可能性としてあるのは「報道が事実ではない=鴻海はシャープの偶発債務については勿論事前に把握していた」ということ。

ここで一つ気になるのは,産業革新機構がシャープの「鴻海に決めたよ」という発表を受けて,正式に買収から撤退した動きです。「この案件はクローズした」とまで言ってるわけです。
つまり産業革新機構としては「鴻海によるシャープ買収」というのが覆らない事実である,と認識したことになります。

もし鴻海が本当に偶発債務に関する情報を24日に受け取って,買収について再検討しているのであれば,諸々ひっくり返る可能性はゼロではないと考えるのが普通です。しかし産業革新機構は撤退を正式に決めた…

…というところで15分経ったので書くのをやめます笑
まぁ現時点では表に出てきてることが少ないので,こんなところでしょう。

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