2014年1月9日木曜日

留学残り24日~「日本について知りたい」という欲求~

これまでは「留学○○日目」というカウントできましたが,ここからは「残り○○日」というカウントダウン形式でいこうと思います。正直な事を言うと,それだけ今の時点で既に,日本帰国後の事に心が向いているという事なんでるけれど(苦笑)

何なんでしょうね。イタリアに着いてからしばらくは,こちらでの生活に追われることでバタバタしていたからなのか分かりませんが,近ごろは「(日本に)帰らなきゃ」という思いが,非常に強くなっています。べつにこちらでの生活が楽しくないわけではなくて,それだけ日本でやらなきゃいけない事がたくさんあるっていう意味で,です。


さて,私はいまヘルシンキからこのブログを更新しています。3週間という,人生で最長の旅をしておりまして,今日がその最終日。最後にトランジットを活かしてもう1か国観光するつもりなので,起点のイタリアを含めると14か国を飛び回る大旅行でした。他にも合わせると,こちらでの滞在中に大小17の国を訪れた事になります。

旅をしてきた中で,いくつも印象的な光景を見てきました。ローマにある数々の遺跡,ザンクト・ガレンの美しい街並み,リヒテンシュタインやインスブルックの素晴らしいティロル地方の景色,港町リヴァプールの開放感,ノルウェーのフィヨルドやアイスランドのスケール感あふれる景色… その一つ一つ,どれもが印象深く,また素晴らしいものでした。

しかし,そうしてヨーロッパ諸国の様々な素晴らしさに触れるうちに,ふとこういう思いが湧いてきました。

日本にも,こういういいところが沢山あるのではないか?と。


考えてみれば,日本に住んでいて「当たり前」になってしまいがち,灯台下暗しとはよく言ったもので,そういう状態に自分は陥っているのではないか,と思いました。東京観光とか殆どしたことがないですし,観光に限らず,何気ない日常の中で見落としている事の中に,じつは素晴らしいことが沢山あるんじゃないかと。

このような事は留学をはじめてからぼんやり考えていましたが,今回ある程度の期間をとって諸国をまわるうちに,その思いがより強くなってきました。

日本は「ガラパゴス」などという自虐的な言葉も使われている通り,かなり特殊な国であることは間違いないと思います。良し悪しの両面あるでしょうが,留学してみると日本という国が多くの人々から一目置かれていることは,よく感じることがあります。歴史的に見ても,あれだけの鎖国体制の中で独自の文化を発展させ,また天皇制という有史時代なのかどうかすら分からない頃から続いてる体制を,その意味合いは変えど1,500年以上もの長きにわたって存続させている国など,他にありません。

戦後の復興,発展の歴史なども含めてそうですが,そのような先人たちが築いてきた日本の良さ,或いは功罪両方の側面を,まだまだ自分は見る必要があるのではないか。そう考えるようになりました。


「日本は何か」ということを知るのは,こういった文化的な側面のみならず,経済的,学術的な面からも言えると思います。

「日本企業にはこれこれこういう特徴がある」という研究は,社会的にも学術的も広くニーズのある,重要な研究です。日本の学術界(特に社会科学系)で生きていく以上,普遍的であり必須であるテーマの一つでしょう。またそれを発展させ「日本の学術研究にはこういう傾向がある」という研究も行われており,これも重要な研究テーマです。

これ以上書くと話がまとまらなくなりそうですが,まとめてしまうと「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という事だと思います。彼=世界を知ることも重要だけど,それをやっていくと同時並行的に,己=日本を知らないことに気づかされる,という事です。勿論,こうやって旅行した程度で世界を知った気になるつもりも,毛頭ないんですけれど(苦笑)

そして,日本について知らない自分が分かるからこそ,日本をもっと知りたいという欲求が生まれる…

そういったことに気づかされるのも,留学の一つの意味合いかなぁと思います。


私が好きなアーティスト(というかパフォーマンスグループ?),WORLD ORDER の“Welcome to TOKYO”という曲があります。




海外からこういう映像を見ると「ああ,やっぱり東京(日本)っていいなぁ」と思うものです。基本的に国籍とか関係なく,人は自分が生きたい場所で生きていくべきだと思いますが,やっぱり自分は日本で生きたいなぁと。

この映像は東京オリンピックの開催決定の後に公開されたものですが,最後に出てくる“Are We OK?”という文字,かなり深い問いかけだと思うんですが…さすがにそれは,少し考え過ぎでしょうか(笑)

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