2013年11月14日木曜日

留学51日目~留学して見える3つのコト~

気付けば50日経っていました。とはいえ,全体で見ればまだ80日以上残っているので,道半ばといったところではありますが…

さて今日は,タイトルの通りの事について,書いてみようと思います。海外で生活した経験のある方なら「何を今さら」といった内容であることは重々承知しておりますが,一方で少し前までの私のように,そもそも海外に行ったこと自体,一度や二度という人も,世の中珍しくはないはずです。

そういった人間が,海外でそれほど長くないとはいえ生活してみたら,どういうものが見えるのか。今日はこれについて,書いてみようと思います。


①世界が見える(You can see the world.)
まぁ,当たり前ですね(笑)

私はイタリアで生活していますが,基本的に西ヨーロッパの諸国であれば,生活水準に多少の差こそあれ,それほど大差はないはずです。スーパーのレジの人は座っていて時折同僚と雑談しながら仕事をこなす,少々待たされたりするのは当たり前,じつはけっこう英語が通じない,自販機はあてにならない,小銭を入れたらキャンセルはできない,怪しそうな人や場所は何となく雰囲気で分かる,でも何とか生きてはいける,等々…

留学して共にキャンパスで学んでいるのは,これも世界中から集まっている学生たち。彼らを通して,各国の文化や雰囲気を感じられることも,勿論あります。但しこれに関しては,大学院レベルで留学できるという時点で,国によっては国家の支援を受けているか,或いはそもそもそれなりに裕福な学生が来ているという側面があると思うので,個人的には色々と差し引いて捉えるようにしています。

されど,実際に話してみたり見てみたりして分かることがあるのも事実。私もTVの中でヨーロッパの街並みやフットボールのスタジアム等,色々見てまいりましたが,やはり実際に生活し,足を運び,見ることで,それが実感に変わっていくというのは,大きなステップだと感じています。


②日本が見える(You can see Japan from outside.)
正確に言うと「日本という国を外から見ることができる」ということになります。

これこそが,ある意味では交換留学の醍醐味かもしれません。日本という国について,これこれこういう特徴があるぞ,という事をこれまで頭では理解していましたが,そこから離れてしばらく生活することで,如何に特徴的な国であるか,よく分かるということです。

具体的には,まず治安の良さ。0時を回っても女性が平気で歩ける…とまではいいませんが,終電まであれだけの人が飲んで,個々に帰れるのは,明らかに突出した治安の良さを誇っていると言えるでしょう。次に清潔さ。水回りがきれい。電車に落書きは無いしゴミも落ちていない。一泊5,000円程度のビジネスホテルでも,余程の事が無い限り清潔です。コンビニの店員もビジネスホテルの店員も,アルバイトであるにも関わらず笑顔で接客します。

そして何といっても,インフラと物流。首都圏ではどんなに遅くとも10分に1本くらいは電車が来る。それも,ものすごく正確に。Amazonで本やCDを買えば次の日に,ヘタをすると当日に着く。これは驚異的な事です。

これらの事も,頭では理解していたつもりでした。ただ,改めて日本から離れて,今送っている暮らしと日本での暮らしを比べることで,日本という国の特色,まさに「色」が鮮明に見えてきました。

重要なのは,日本の特徴が分かったからとはいえ,それを一概に「良い,悪い」で切ってはいけないということ。上述した日本のサービス,物流システムが充実している裏では,過剰な労働による就労問題や余暇の減少,クレーマー問題,消費者の選好も一因となった偽装問題等があるわけです。その上で,自分がどこで暮らすのがいいのか,ここの国にはもっとこうなってほしい,と考え,行動していくことこそが重要です。

私は外から日本を見たことで,改めて日本が好きになりましたし,一方でサービスや働き方等の過剰な部分も,よく見えました。こういったポイントはすぐには具体的な行動として表せなくとも,自らの価値観の根底に流れる部分として,将来的には自己実現や仕事を通じた社会貢献の基盤となっていくことでしょう。なぜだか分かりませんが,そうなるに違いないという確信があります(笑)


③自分が見える(You can look back inside of yourself.)
これは前期があまりに忙しかったため,そのギャップから生じるものかもしれません。

ただいずれにせよ,留学すると必然的に日本でこれまで自分が歩んできた道を思い出し,また帰国後に自分が歩んでいく道についても,考える事になります。留学期間というのはいわばその橋渡しのようなもので,この橋を渡り終えたら自分はどこに向かっていくのか… 考える時間は,いやというほどあります。

ここから先は私だけのケースかもしれませんが,一度自分が生活していた空間,日常という日々の連続から離れることによって,そこにいる自分という存在を,鳥瞰的に捉えることができた気がします。上述した2点は主に経験を積むことによって得られる気づきですが,この3番目の点に関しては,逆にある場所における経験の連続を敢えて分断することによって,見えてくるものです。

SDM研究科に入ってから,というよりここ何年かは,自分の中で着実に人として一歩ずつ成長してきたという事は,日本にいたときから感じていました。しかし留学で一旦それを断ち切り,自分が登ってきた階段を外から見ることで,その高さがいかなるものか,真に実感することができた。例えるなら,こういったところでしょうか。


もっとも,その上で翻って今の自分はどうか…というと,ちゃんと橋を渡り切れるのかも怪しい状況。この記事を書いたのをキッカケに,軌道修正しないといけませんね(苦笑)




写真は,先週訪れたヴェローナでの,丘の上から望む素晴らしい景色。自分の人生も,上から眺めた時この街くらいきれいになれば良いなぁ,なんて割と本気で思ってしまいます。


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